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COLUMN

急な下痢はなぜ起こる?原因と対策について解説

急な下痢はなぜ起こる?原因と対策について解説-1

急な下痢で困った経験はありませんか?特に大事な用事を控えていたり、外出先でトイレが近くなかったりすると困ってしまいますよね。

しかし下痢と一口に言っても、さまざまな原因があるため、それぞれにあった対策を立てることが大切です。そこで今回は、急な下痢の原因や対策について解説します。下痢に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

腸の役割とは

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下痢の原因を理解するためには、まず腸の働きや役割について知ることが大切です。
腸は、胃から肛門まで繋がっている消化器官であり、十二指腸・小腸・大腸に分けられます。
まず食べ物は、胃で胃液によって消化され、十二指腸を通って小腸へ到達。小腸では、食べ物を消化酵素でさらに分解し、リンパ管や血液に栄養素を取り込みます。
大腸の役割は、小腸でドロドロの液状になった食べ物から、水分を吸収し固形物にすることです。
固形物となった食べ物は、大腸のぜん動運動によって肛門へ運ばれ、便として排出されます。その際、大脳に信号が送られることで便意が起こり、排便に繋がるのです。

下痢の症状と原因

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下痢には、急性と慢性の2種類があり、それぞれ原因が異なります。ここでは、下痢の症状と原因について解説しましょう。

急性の下痢

一般的に4週間以内の下痢は、急性の下痢に分類されます。
急に起こる下痢の原因には、主に次の2つのパターンが考えられるでしょう。

  • 浸透圧性下痢
  • 分泌性下痢

浸透圧性下痢は、アルコールの過剰摂取や脂質の多い食事を日常的に摂る方に起こりやすいです。このような暴飲暴食が腸へ負担をかけることで、水分の吸収が十分出来なくなり下痢を引き起こします。

分泌性下痢の主な原因は、食中毒や食あたりです。腸の粘膜が正常に機能しなくなることで、腸内の分泌液が出過ぎてしまい下痢を起こします。
また食物アレルギーや服用している薬が原因で、分泌性下痢を起こすことも。

このように急性の下痢は、口にするものが原因で起こるのが特徴です。

慢性の下痢

下痢が4週間以上続くと、慢性の下痢と判断されるのが一般的です。日常的に起こる下痢には、次のような原因が考えられます。

  • ぜん動運動性下痢
  • 滲出性下痢

ぜん動運動性下痢は、食べ物を肛門に運ぶ役割を担うぜん動運動の異常が原因です。
例えば、ストレスを抱えるとぜん動運動が過剰になり、腸内に食べ物が滞在する時間が短くなります。その結果、水分をしっかり吸収できないまま便となって排出されるため、水分を多く含んだ下痢となるのです。

滲出性下痢は、潰瘍性大腸炎やクローン病といった腸の炎症が原因。炎症によって腸の粘膜から、血液の成分や細胞内の液体が漏れ出るため、便の中の水分量が増え下痢になります。
また、炎症を起こすことで水分を吸収する機能が低下するため、下痢を起こしやすいと考えられるでしょう。

このように慢性的な下痢は、ストレスや病気が原因となっていることがあります。

下痢を起こす疾患

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慢性的な下痢を起こす場合、消化器官の疾患が疑われます。ここでは、下痢を起こす主な病気についてご紹介しましょう。

過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群(IBS)とは、精神的なストレスが原因となって起こる慢性的な下痢や便秘症状のことです。
下痢だけ起こる下痢型や便秘だけ起こる便秘型など、症状がひとつの場合もあれば、下痢と便秘が交互に起こる下痢便秘型があります。
このような症状が、月に3回以上起こり約3ヵ月以上続くと、過敏性腸症候群(IBS)が疑われるでしょう。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜が炎症を起こし、ただれや潰瘍が複数個所できる疾患です。そのため、腸の正常な機能が損なわれ、腹痛や下痢が長い時間続き、下痢や血便が起こります。

大腸ポリープ

大腸ポリープは、ポリープと呼ばれるイボ状の腫瘍が腸内にできる病気です。下痢や便秘、血便といった症状を引き起こし、放置するとガンに変異する可能性もあります。

下痢になったとき注意すること

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消化器官が弱っている下痢のときは、食事や過ごし方に注意することが大切です。ここでは、下痢になったときの注意点について解説します。

胃腸に刺激を与えないこと

下痢になったら、なるべく胃腸に刺激を与えないことが大切です。食物繊維や脂質、糖質を多く含む食べ物は、胃腸に負担をかけるため避けましょう。食物繊維が少ない食材を柔らかく煮込んで食べることをおすすめします。たとえば、卵がゆや煮込みうどん、煮びたしなどが下痢のときには適しているでしょう。
また味付けを濃くすると腸への刺激になるため、なるべく薄味にするのことがポイントです。
その他にも脂っこいものや甘いものは、腸に刺激を与えるため、下痢のときには適していません。
さらにアルコールや香辛料も、腸へ負担をかけるため、避けるべきでしょう。

水分をしっかり摂る

下痢になると、体内で必要な水分が多く失われるため、水分補給が大切です。下痢の状態で水分補給を怠ると、脱水症状や電解質異常などを引き起こします。
そこで下痢になったときは、水分と電解質が摂取できるスポーツ飲料がおすすめです。一方で牛乳は、脂肪分が腸を刺激するため摂取を控えましょう。

安易に市販薬を使用しない

下痢を止めるために、下痢止め薬を服用する方も多いでしょう。しかし、食あたりや食中毒による下痢の場合は、薬で下痢を止めることはおすすめできません。
有毒な物質を体外に排出するための下痢を止めることは、症状を悪化させる原因になるためです。
そのため、食中毒や食あたりが疑われる場合は、下痢止めを服用するのではなく、医療機関を受診しましょう。

下痢が続く場合は医療機関を受診する

下痢が4週間以上続く場合は、消化器官の疾患が考えられるため、医療機関を受診しましょう。専門医に診察してもらって、適切な治療を受けることが大切です。

下痢を予防するためにすべきこと

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下痢を予防するためには、日常生活を見直すことが大切です。ここでは、下痢を予防するために注意すべきことについて解説します。

暴飲暴食を避ける

急に起こる下痢は、暴飲暴食で起こることがほとんど。アルコールの飲み過ぎや冷たいものを多く摂取する方は、注意が必要です。

腸に負担をかける食品を控える

脂っぽい食事や冷たい飲食物、香辛料を多く含む料理は、腸を刺激して下痢を引き起こします。たとえば、天ぷらやアイスクリーム、タバスコなどは要注意です。これらの食品の過剰摂取には注意しましょう。

ストレス解消をする

うまくストレスを発散できない状態が続くと、慢性的な下痢を引き起こす原因になります。そのため、ストレスを抱えやすい方は、ゆっくり休養する時間を取ったり趣味を見つけたりしてストレスを解消しましょう。

体を冷やさない

体が冷えると胃腸も冷やされるため、消化管の機能が低下し下痢を引き起こします。そのため、寝冷えや冷たい食品の過剰摂取は、避けることが大切です。特に薄着になりやすい時期は、腹部を冷やさないように工夫しましょう。

日々の生活を見直して下痢を防ごう

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下痢は、毎日の食生活やストレス、消化器官の疾患が原因で起こります。香辛料や脂っこい食事、冷たい食品を好む方は、なるべく控えることが大切です。また長期間下痢や腹痛といった症状が続いている方は、消化器官の疾患が疑われます。

そのため、このような症状が長く続く場合は、消化器内科を受診しましょう。下痢に悩まされている方は、ぜひ一度ご自身の生活を見直してみてください。

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