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胸焼けの原因はストレス?気になる症状や対策・予防法を紹介


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胸焼けの原因はストレス?気になる症状や対策・予防法を紹介-1

みぞおちのあたりが痛んだり、胸がムカムカして気持ちが悪くなったりする「胸焼け」にお悩みではありませんか?

胸焼けを引き起こす原因は複数あり、中には大きな病気が潜んでいる可能性もあるため、気になる症状が現れたときは適切な対処が必要です。

そこでこの記事では、胸焼けの症状や原因について、詳しく解説しています。胸焼けの症状が出たときの対策法や、胸焼けを予防する方法なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

胸焼けとはどんな症状?

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胸焼けには、以下のような症状が見られます。

  • みぞおちのあたりがジリジリと焼けるように痛む
  • 胃酸が込みあがってくるような違和感がある
  • 胸のつかえを感じる
  • 背中の張りを感じる

胸からみぞおちにかけての痛みや、胃酸がこみあげてくるような違和感が主な症状ですが、中には胸がつかえたり背中が張ったりする症状を感じるケースもあります。

胸焼けのメカニズム

胸焼けは、胃から食道に胃酸が逆流することで生じます。胃酸の逆流は、主に次の2点が原因です。

  • 胃酸が通常よりも多く分泌される(胃酸過多)
  • 下部食道括約筋の働きが弱まる

本来、食道と胃の間では「下部食道括約筋(かぶしょくどうかつやくきん)」という筋肉が働き、胃酸が逆流しないようにしっかりとつなぎ目を閉じています。巾着袋の紐を閉めているような状態をイメージするとわかりやすいでしょう。

しかし、何らかの原因によって下部食道括約筋の働きが悪くなると、胃と食道のつなぎ目がゆるみ、胃酸が食道へ逆流してしまいます。

胃酸は酸性の液体ですが、胃の内壁は酸の影響を受けないように粘膜で保護されています。しかし食道の粘膜は、酸に対する保護機能がないため、胃酸によって刺激を受けて胸焼けの症状が現れるのです。

胸焼けの主な原因

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それでは、なぜ胃酸過多や下部食道括約筋の働き低下が生じるのでしょうか? その原因としては、日々の生活習慣や裏に潜んでいる病気の影響などがあげれらます。

暴飲暴食

胸焼けというと「食べすぎや飲みすぎ」を想像する人も多いでしょう。いわゆる「暴飲暴食」は、急激に胃の内容物が増えるため、胃酸過多の状態を引き起こします。またアルコールやコーヒーの過剰摂取も、胃酸過多につながります。

暴飲暴食をした後にそのまま横になると、胃酸が逆流しやすくなり、胸焼けの症状が現れるのです。

喫煙

喫煙の習慣がある人は、慢性的な胸焼けを感じている場合が多くあります。これはタバコに含まれるニコチンが、下部食道括約筋を弛緩させてしまうからです。

またタバコを吸うと、血管が収縮し血行不良を引き起こします。胃の粘膜にも毛細血管が張り巡らされており、喫煙によってこの毛細血管の血流も悪くなってしまいます。その結果、胃の機能低下や胃粘膜の抵抗力低下につながり、胸焼けや胃もたれを感じやすくなるのです。

ストレス

ストレスによる自律神経の乱れも、胸焼けを引き起こす原因のひとつです。自律神経には交感神経と副交感神経があり、活動時には交感神経が、休息時には副交感神経が優位になります。

胃などの臓器は副交感神経によって働きがコントロールされていますが、過度のストレスを感じると人間の体は交感神経が優位な状態が続いてしまいます。その結果、胃の機能が低下して食べ物が胃の中に停滞し、胃酸の逆流が生じるのです。

更年期の影響

更年期は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下し、自律神経の働きが乱れやすくなります。ストレスを感じている時と同様に、自律神経の働きが乱れると、胃の機能が低下して胸焼けや胃もたれといった症状が生じやすくなります。

病気の影響

慢性的に胸焼けの症状を感じてる場合は、消化器系の病気が潜んでいる可能性もあります。特にみぞおちから胸骨の下あたりの食道に不快感を感じる場合は「逆流性食道炎」「慢性胃炎」「胃・十二指腸潰瘍」「食道がん」などの可能性も考えられます。

これらの病気については、次章で詳しく紹介します。

胸焼けを引き起こす病気

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ここからは、胸焼けの症状を引き起こす病気について解説します。

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃の内容物や胃酸が食道に逆流してしまう病気です。胸焼けのメカニズムで紹介したように、逆流性食道炎は下部食道括約筋の働きが低下することで発症します。逆流性食道炎による胸焼けは、食後に起こりやすいという特徴があります。

また、就寝時にも胃酸が喉のあたりまで逆流することにより、喉の違和感や声のかすれ、喉の痛み、咳などの症状が現れる場合も少なくありません。

慢性胃炎

慢性胃炎は、胃の中で炎症が繰り返されることで、胃の粘膜が傷ついてしまう病気です。胃の機能が低下するため、胸焼けや胃もたれ、吐き気、げっぷ、お腹の張りなどの症状を引き起こします。

慢性胃炎の原因は、ストレスや暴飲暴食といった生活習慣の乱れのほかに、ピロリ菌の感染もあげられます。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍や十二指腸潰瘍とは、胃や十二指腸の粘膜が傷つき、えぐれたような状態になる病気です。通常の胸焼けに比べて、みぞおちのあたりがズキズキと強く痛むのが特徴です。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍の主な原因としては、ピロリ菌の感染や薬の副作用、ストレス、飲酒、喫煙などがあげられます。

食道がん

初期の食道がんには、自覚症状はほとんどありませんが、病気が進行してくると胸焼けや吐き気、胃の痛みなどの症状が現れます。食道がんは腹部やリンパ節に転移する可能性があるため、早期発見・早期治療が重要です。

食道がんのリスクは、アルコールの過剰摂取や喫煙によっても高まります。また逆流性食道炎を長期間患っていると、食道がんの発生率が高まることもわかっています。

胸焼けの症状が出たときの対策法

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「何となくムカムカする」と症状を感じていながらも、つい放置してしまいがちな胸焼けですが、裏には重い病気が潜んでいる可能性もあります。そのため、症状を感じた際は適切に対処することが大切です。

ここからは、胸焼けの症状が出たときの対策法について詳しく解説します。

医療機関を受診する

次のような症状がある場合は、早期に医療機関(消化器内科)を受診しましょう。

  • みぞおちの激しい痛み
  • 黒色便、タール状の便が出る
  • 痛みが背中や腰、肩、胸にまで及ぶ
  • 胸焼けの症状が慢性化している

消化器内科では、胃カメラ検査を中心に、胸焼けの原因や関連する病気の有無をチェックし、症状に応じた治療を行います。

市販薬(OTC医薬品)を服用する

食べ過ぎや飲みすぎによる一時的な胸焼けの場合は、市販薬(OTC医薬品)を服用する方法もあります。しかし、薬局やドラッグストアの店頭には、さまざまな種類のOTC医薬品があり、どれを選べばいいのかわからず悩んでしまうことも少なくないでしょう。

OTC医薬品を購入する時は、店頭の薬剤師または医薬品登録販売者に相談することをおすすめします。

胸焼けの予防法

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不快な症状が続く胸焼けですが、日々の生活習慣を見直すことが予防につながります。ここからは、胸焼けを予防する生活のポイントを紹介します。

食生活を見直す

暴飲暴食を避け、栄養バランスを意識した食事を取りましょう。脂肪分の多い食事や刺激物、アルコール、チョコレートなど胃酸の逆流を起こしやすい食べ物の取りすぎにも注意が必要です。

また、就寝直前の食事も胃酸の逆流につながります。なるべく3食規則正しい時間に取ることを目指し、夕食が遅くなりそうな場合は、胃に負担をかける食品は避けましょう。

禁煙に取り組む

タバコに含まれるニコチンは、下部食道括約筋の働きを弱めてしまいます。また過剰な喫煙は、食道がんのリスクを高めるため、健康的な身体を目指すためにも、禁煙に取り組むことが大切です。

姿勢に気をつける

長時間前かがみの姿勢を取っていると、胃に負担がかかりやすくなります。デスクワークで猫背になりやすい人は、気づかないうちに前かがみの姿勢になっていることも少なくありません。

背筋を伸ばすように姿勢を意識して、定期的に体を動かしてリフレッシュしましょう。

また就寝時も、身体の右側を下にして寝ると、下部食道括約筋の働きが弱くなってしまう場合があります。寝る際は、身体の左側と下にする、または高めの枕で頭部を上げておくといいでしょう。

ストレスをためない生活を心がける

ストレスは胃腸の不調につながりやすく、その他の病気も引き起こす可能性があります。疲労やストレスをためないように、十分な休息をとるよう心がけましょう。

軽い運動習慣を取り入れるのも、ストレス解消につながります。

定期的に検診を受ける

胃腸の病気は、自分ではなかなか気づかない場合もあります。胸焼けの症状は、裏に重い病気が潜んでいる可能性もあるため、定期的に検診を受けて、病気の有無を確認しておくことが大切です。

厚生労働省では、胃町村が行う胃がん検診(胃カメラ検査、または胃部X線検査)は、50歳以上の人で2年に1回を推奨しています。気になる症状がある方は、早期に専門の医療機関で相談してみましょう。

まとめ

胸焼けの症状には、みぞおちのあたりの痛みや、ムカムカとした不快感などがあげられます。胸焼けを引き起こす胃酸の逆流は、暴飲暴食や喫煙、ストレスといった生活習慣が原因の場合も多くあります。

しかし、慢性的に胸焼けを感じている場合は、裏に大きな病気が潜んでいる恐れもあるため、症状を感じたら早めに専門の医療機関を受診しましょう。

 

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