ドライアイの症状とは?目が乾くときの対策方法や改善方法を紹介
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「何となく目の乾きが気になる」「目がかすんで、ゴロゴロする」といった症状にお悩みの方。もしかしたらそれは「ドライアイ」の症状かもしれません。
この記事では、目の乾きが引き起こすドライアイの症状について詳しく解説します。ドライアイの原因や治療方法、目が乾くときの改善方法についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目が乾く人は要注意!ドライアイとは?
ドライアイとは、涙の量が不足したり、涙の成分バランスが崩れたりすることで生じる「目の疾患」です。ドライアイという名前から「目が乾くだけ」と考えている人も少なくありませんが、実はドライアイになると、目の表面の細胞に傷がつきやすくなり、悪化するとさまざまな症状を引き起こしてしまうのです。
しかし、なぜ涙の量が不足すると目の表面が傷つきやすくなってしまうのでしょうか?
涙には目を守る大切な働きがある
目を膜のように覆っている涙には、さまざまな働きがあります。
【涙の働き】
- 目の乾燥を防ぐ
- 目に酸素や栄養を補給する
- 細菌による感染を防ぐ
- 目の表面の傷を治癒する
- 光の屈折を調整し、物を鮮明に見せる
このように涙には、目の乾燥を防ぐとともに、健康的な目を保つための働きがあります。しかし涙の量が不足したり、涙の成分の質が変化してしまうと、これらの働きが弱くなるため、ドライアイの症状が現れるのです。
ドライアイのセルフチェック
「何となく目が乾いている気がするけれど、本当にドライアイなの?」と悩んでいる人も多いはず。そこでここでは、簡単にできるドライアイのセルフチェックを紹介します。
まずは、12秒間目を開けたまま、まばたきを我慢してみましょう。12秒間我慢できずにまばたきをしてしまった方は、ドライアイになりやすい可能性があります。
ドライアイの症状
目の疾患「ドライアイ」では、次のような症状が現れます。
- 目が乾いた感じがする
- 目が疲れやすい
- 目が痛む
- 目がかゆい
- 目が重たい感じがする
- 目が赤くなりやすい
- 目やにが出る
- 目がゴロゴロする
- 理由もなく涙が出る
- ものがかすんで見える
- なんとなく目に不快感がある
- 光をまぶしく感じやすい
- 視力低下につながる
ドライアイになると、目の乾燥を感じるだけではなく、目の痛みやかゆみ、ゴロゴロとした違和感を感じやすくなります。また、涙にはものの見え方を調整する働きがあるため、ドライアイになるとものがよく見えず、かすんでしまうことも少なくありません。
さらにドライアイが悪化すると、視力の低下につながる場合もあります。特に、長時間のデスクワークやコンタクトレンズの使用で生じる「BUT短縮型ドライアイ」の場合、視力低下を引き起こすという研究結果も見られています。
ドライアイの主な原因
ドライアイの対策や改善を行うためには、ドライアイになってしまう原因を理解しておくことが大切です。ドライアイの根本的な原因は「涙の不足」「涙の質の変化」ですが、これらを引き起こす要因には、以下のものがあげられます。
- パソコンを長時間使用する
- 長時間エアコンが効いた部屋にいる
- ストレスを感じている
- コンタクトレンズを使用している
- まばたきの回数が少ない
- その他の疾患の影響
ひとつずつ詳しく解説します。
パソコンを長時間使用する
パソコンやスマートフォンを長時間使用していると、まばたきの回数が減ってしまうため、ドライアイを引き起こす原因になります。
一般的に、人は1分間に20~30回ほどまばたきをしています。しかしパソコン画面を見続けるような作業を行っていると、1分間のまばたきの回数は5~8回程度と、約1/4ほどに減少してしまうといわれています。
人はまばたきをすることで、目の表面に涙を運び、目を保護していますが、まばたきの回数が現状すると涙の量が不足して、目の表面が傷つきやすくなるのです。
長時間エアコンが効いた部屋にいる
エアコンは室内の温度を快適に保ってくれるものですが、エアコンを長時間つけていると、湿度が下がり室内が乾燥してしまいます。
乾燥した部屋に長時間いることで、目が乾きやすくなりドライアイの原因につながります。またエアコンからの風が目に当たることで、目の乾燥はさらに進行します。
コンタクトレンズを使用している
コンタクトレンズを使用している場合、使用していない時と比べて涙の量が減少する傾向にあります。コンタクトレンズは、目の表面の涙の層に浮かぶように装着されるため、コンタクトレンズが涙を吸収してしまうケースがあるのです。
ハードコンタクトに比べてソフトコンタクトのほうが涙の吸収が起こりやすく、ドライアイを引き起こす可能性が高いといわれています。
また使用しているコンタクトレンズが汚れている場合も、目の乾燥を引き起こす原因になります。
まばたきの回数が少ない
上述のように、人はまばたきをすることで目の表面に涙を運び、目の乾燥を防いでいます。しかし、もともとまばたきの回数が少ない人は、目が乾燥しやすい状態にあり、ドライアイにもなりやすいといえます。
一般的なまばたきの回数は、1分間に20~30回ほどが目安です。目が乾きやすい人は、ご自身のまばたきの回数をチェックしてみましょう。
ストレスを感じている
精神的なストレスを感じ続けていると、自律神経のバランスが崩れてしまいます。それにより交感神経が優位になると、涙の分泌量が少なくなるため、ドライアイを引き起こす原因になるのです。
その他の疾患の影響
ドライアイは、その他の疾患によって引き起こされる場合もあります。代表的なものが「シェーグレン症候群」といわれる自己免疫による疾患です。シェーグレン症候群は、中年の女性に起こりやすく、目や口、喉の粘膜が乾燥し、ドライアイの症状が現れます。
ドライアイの治療方法
ドライアイを放置していると、目の表面に傷がついたり、視力の低下を引き起こしたりする可能性があります。「たかが目の乾燥」と思わずに、ドライアイの症状を感じたら、正しい治療を行うことが大切です。
OTC医薬品の目薬を使用する
ドライアイに対応したOTC医薬品の目薬は、薬局やドラッグストアでも購入できます。軽度なドライアイの症状を感じている人は、まずはご自身でOTC医薬品を購入して、セルフケアを行ってみましょう。
ドライアイ対応の目薬は、涙液のバランスを整える成分(塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム水和物、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム、パンテノール、ヒアルロン酸Naなど)が配合されています。
どの商品を使用するべきか悩んだ際は、店頭の薬剤師に相談してみるのがおすすめです。
眼科を受診する
ドライアイの症状が長引いている、頻繁に市販の目薬を使用しないと乾燥が耐えられない、といった場合は、眼科を受診しましょう。
眼科では、ドライアイの詳しい検査を行っており、検査の結果に基づいて、次のような治療が行われます。
処方薬(目薬)による治療
検査の結果、ドライアイの症状が軽度の場合は、目薬による治療を行います。人工涙液やヒアルロン酸製剤といった目にうるおいを補給する目薬や、ムチンや水分分泌を促進する点眼薬(ジクアホソルナトリウム)、ムチンを産生する点眼薬(レパミド)などが用いられます。
涙点プラグによる治療
目薬による治療でも改善が見られない場合は「涙点プラグ」を使用した治療を行うケースもあります。涙点プラグとは、涙が排出される涙点を閉じることで、涙の流出を抑えて、目の表面に涙をためる治療法です。
日常的にできるドライアイの改善方法
ドライアイの原因の多くは、日常生活の中に潜んでいます。そのため、ドライアイを改善するためには、日々の生活習慣を見直すことも大切です。
ここからは、ドライアイの予防・改善に役立つポイントを紹介します。
長時間連続のパソコン作業を避ける
パソコンやスマホでの作業が多く、長時間続いている人は、1時間ごとに10~15分程度の休憩をはさみ、目を休ませるようにしましょう。
意識的にまばたきの回数を増やす
目の乾きを感じやすい人は、日ごろから意識的にまばたきの回数を増やすようにします。
また、デスクワークの際に、パソコンの画面が自分の目線よりも高い位置にある人は要注意。上目遣いの状態でパソコン作業を続けていると、どうしてもまばたきの回数が少なくなりがちです。
パソコンの画面は目線よりも下になるように調整して、適切にまばたきができるように意識しましょう。
加湿器を使用する
エアコンによる室内の乾燥や、冬場の乾燥もドライアイの大敵です。
室内の適切な湿度は40〜60%といわれています。湿度が40%を下回らないように、加湿器を活用して、室内の湿度を調整しましょう。
コンタクトレンズは正しい方法で使用する
目が乾きやすくなるコンタクトレンズは、適切な装着時間や使用方法、メンテナンス方法を徹底し、目の負担にならないように注意しましょう。
コンタクトレンズの適切な装着時間は、レンズの種類や目の状態によって異なりますが、一般的には12時間前後が目安となります。12時間を大幅に超えての装着を続けたり、コンタクトレンズを装着したまま就寝してしまったりすると、ドライアイの原因となります。
また、コンタクトレンズはレンズに合わせた適切なメンテナンスを行い、常に清潔な状態で使用しましょう。
まとめ
涙の不足や質の変化が原因で生じるドライアイは、目の乾きだけではなく、目の痛みやかゆみ、ゴロゴロとした違和感など、さまざまな症状を引き起こします。ドライアイが重症化すると、目の細胞が傷つき、視力が低下する恐れもあるので、症状を感じたら適切なケアを行うことが大切です。
まずは市販のOTC医薬品の目薬などで、セルフケアを行いましょう。症状が続くようであれば、眼科を受診し、医師の診断に従って治療を行います。
またドライアイを引き起こす要因の多くは、日常生活の習慣にあります。パソコンやスマホでの長時間作業は避け、室内の湿度を適切に保つなどの対策を行いましょう。