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歯周病とは?段階別の症状や原因、歯肉炎や歯槽膿漏の違いを解説


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歯周病とは?段階別の症状や原因、歯肉炎や歯槽膿漏の違いを解説-1

毎日歯磨きしているのに「歯茎から血が出る」「口臭が気になり始めた」という方は、歯周病になっている可能性があります。

そこでこの記事では、歯周病の原因や症状を詳しく解説します。歯周病の治療方法や歯周病を予防する方法も紹介しているので、お口の健康が気になる方は、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは

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歯周病とは、歯茎(歯肉)に炎症が生じ、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていく病気です。

歯周病は段階を経て、徐々に悪化していく病気です。しかし初期段階では、痛みのような明確な自覚症状がほとんどないため、歯周病になかなか気づけないケースも少なくありません。

歯周病のチェックリスト

次のような症状が見られたら、歯周病の可能性があります。

  • 朝起きたときに、口のなかがネバネバする。
  • 歯みがきのときに出血する。
  • 硬いものが噛みにくい。
  • 口臭が気になる。
  • 歯肉がときどき腫れる。
  • 歯肉が下がって、歯と歯の間にすきまができてきた。
  • 歯がグラグラする。

※引用:e-ヘルスネット(厚生労働省)

歯周病の段階と症状

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歯周病は歯茎に炎症が生じる病気ですが、その症状は歯周病の進行段階によって異なります。歯周病は、次の4つの段階を経て進行します。

  • 歯肉炎
  • 軽度の歯周炎
  • 中等度の歯周炎
  • 重度の歯周炎(歯槽膿漏)

それぞれの段階ごとの症状を詳しく解説します。

歯肉炎

歯肉炎は、歯周病の初期段階で、歯と歯の間、歯と歯茎の間にプラーク(歯垢)が溜まり始めます。

健康的な歯茎は薄いピンク色をしていますが、歯肉炎になると歯茎はところどころ赤色に変化し始めます。さらに歯と歯の間の歯茎が、丸みを帯びて膨らんだような状態になります。
歯磨きの際などに軽くブラッシングしただけでも、歯茎から血が出てしまうのも、歯肉炎の症状です。

軽度の歯周炎

歯肉炎の状態を放置していると、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の隙間に歯垢が蓄積し、軽度の歯周炎が生じます。

歯周炎では歯肉の炎症が広がり、歯を支える歯槽骨が溶け始めていきます。歯槽骨の破壊が30%未満の状態が、軽度の歯周炎と呼ばれます。
軽度の歯周炎では、歯茎の腫れが大きくなり、ブラッシングで出血するほか、膿がでるなどの自覚症状が始まります。

中等度の歯周炎

炎症がさらに歯の根の方向に向かって進行し、歯槽骨の破壊が30~50%まで進んだ状態が、中等度の歯周炎です。

歯槽骨の破壊が進み、歯がぐらつき始める、食べ物を噛みにくくなる、歯茎が後退し歯が長くなったように見える、など明確な自覚症状が現れます。また歯周ポケットもさらに深くなり、歯周ポケットの奥に付着したプラーク(歯垢)はブラッシングでは取ることができず、さらに歯周病が進行してしまうのです。

重度の歯周炎(歯槽膿漏)

歯を支える歯槽骨が半分以上破壊されている状態が、重度の歯周炎であり「歯槽膿漏」とも呼ばれます。

歯茎が赤く腫れてブヨブヨする、歯と歯茎の間から膿が出る、口臭がひどくなる、歯が抜け落ちる、といった重度の症状が現れ、食事をしっかり噛むこともできなくなります。

歯周病の原因

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自覚症状の少ない初期段階から、歯が抜け落ちる歯槽膿漏の状態まで、徐々に進行していく歯周病ですが、その原因は「プラーク(歯垢)」です。

プラーク(歯垢)とは、歯と歯茎の間の溝にたまる細菌の塊です。食べ物の残りかすが歯の表面に付着し、そこに細菌が繁殖したもので、白〜薄黄色でネバネバとしています。
このプラーク(歯垢)に含まれる細菌の毒素によって、歯肉が炎症を起こすのが歯周病の始まりです。さらに歯周病が進行すると、プラーク(歯垢)の菌は、歯茎の内部の細胞にまで影響を及ぼし、歯茎の細胞や歯槽骨を破壊するのです。

プラーク(歯垢)は初期段階ではブラッシングで取り除くことができますが、放置していると石灰化して「歯石」という石のように固い塊に変化します。歯石は日々のブラッシングでは除去できません。

歯周病の治療方法

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歯周病の治療の基本は「プラーク(歯垢)の除去」です。プラーク(歯垢)を取り除くためには、歯科医での処置とご自身でのセルフケアの両輪が欠かせません。

まずは歯科医を受診

気になるお口の症状がある場合は、歯科医を受診しましょう。歯周病の有無や病気の段階を正しく診断してもらい、ご自身の歯と歯茎の状態を知ることが大切です。

まずは歯周病の原因であるプラーク(歯垢)や歯石を除去し、毒素や微生物で汚染された歯の表層を取り除きます。さらに歯周病の進行状態によっては、グラついている歯のかみ合わせを調整します。

また歯科医では、自宅でのブラッシングの指導も行われます。毎日しっかり歯磨きをしているつもりでも、実は磨けていない場所があり、プラーク(歯垢)が溜まっていることも少なくありません。自己流のブラッシングを卒業し、正しいブラッシングを学ぶことも、歯周病の治療では重要なポイントです。

日々のセルフケアを怠らない

プラーク(歯垢)の除去は、基本的には自宅でのセルフケアが中心となります。歯科医の指導に沿って、正しいブラッシングで歯磨きを行いましょう。

個人差はありますが、プラーク(歯石)は2~3日で石灰化し始めて、やがて石のように固い歯石になってしまいます。一度歯石になってしまうと、ブラッシングでは取り除けないため、日々のセルフケアを怠らず、ていねいな歯磨きを心がけましょう。

歯周病の予防のためには

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お口の健康は、身体の健康とつながっています。健やかな毎日を送るためにも、今日からできる歯周病予防に取り組んでみましょう。

正しい方法で歯磨きを行う

歯周病の原因であるプラーク(歯垢)は、歯と歯茎の間に溜まります。そのため、歯と歯茎の境目を重点的にブラッシングするのが効果的です。歯ブラシの毛先を、歯と歯茎の境目に対して45度の角度であて、左右に小刻みに動かしながら磨きます。

歯磨きは食後に毎回行いますが、特に就寝前の歯磨きはていねいに行いましょう。睡眠中は唾液の分泌量が減るため、口の中は細菌が繁殖しやすい状態になります。歯ブラシによるブラッシングにプラスして、フロスなどを活用して歯と歯の間まで、しっかりケアしましょう。

生活習慣を見直す

食生活や口周りのクセ、喫煙の習慣など、歯周病にかかわる生活習慣の見直しも大切です。
食事はしっかり噛んで食べると、唾液の分泌量が増えて、菌の繁殖を防ぐことにつながります。また糖分の多い食べ物は、プラーク(歯垢)ができやすくなるため、食べすぎには注意が必要です。

歯ぎしりや食いしばり、噛みしめといった口周りのクセも、歯周病を進行させる要因になります。このようなクセがある人は、意識的に口元の力を抜いて、食いしばりや噛みしめをしないように心がけましょう。歯科医に相談することで、歯ぎしりや食いしばりの治療を行うことも可能です。

また喫煙も歯周病や歯槽膿漏のリスクを増大させることがわかっています。健康的な口腔と身体を目指すためにも、禁煙に取り組んでみるのはいかがでしょうか。

定期的に歯周病検診を受ける

初期の歯周病は自覚症状がなく、気づいた時には中等度~重度の歯周病まで悪化してしまった、というケースも少なくありません。そのため、自覚症状がなくても、定期的に歯周病検診を受けることが大切です。

まとめ

歯周病とは、歯と歯茎の間に溜まったプラーク(歯垢)の菌による毒素で、歯茎が炎症を起こす病気です。初期は自覚症状がないものの、進行すると歯を支える骨が破壊されて、歯茎から膿が出たり、歯が抜け落ちたりする可能性もあります。

まずはこの記事でも紹介したセルフチェックで、気になる症状がないか確認してみましょう。

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