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月経前症候群(PMS)の原因や症状、適切な対処法を解説!PMMDとの違いは?

月経前症候群(PMS)の原因や症状、適切な対処法を解説!PMMDとの違いは?-1

生理前になると、気分が落ち込み、イライラしやすくなる人も多いのではないでしょうか。さらに頭痛やむくみ、身体の痛みなど身体的な症状を感じる人もいるでしょう。これは月経前症候群(PMS)と呼ばれるものです。

この記事では、月経前症候群(PMS)の原因や症状について詳しく解説します。月経前症候群(PMS)を緩和する適切な対処法や、月経前不快気分障害(PMMD)との違いについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

月経前症候群(PMS)とは

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月経前症候群とは、月経の3~10日前くらいに始まる身体的・精神的な症状のことで、PMS(Premenstual Syndrome)とも呼ばれています。

月経前症候群の症状は、生理が始まると落ち着くことが多く、生理前に「なんとなく調子が悪い」と感じている人は、月経前症候群の症状が現れているのかもしれません。毎月症状が繰り返され、症状が3ヶ月以上継続している、心身の不調のせいで日常生活にも支障をきたしている、といった場合は、月経前症候群の可能性が高いでしょう。

月経前症候群の症状

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月経前症候群の症状は、大きく次の2つに分けられます。

  • 身体症状
  • 精神症状

ひとつの症状だけが出るのではなく、複数の症状が現れるのが一般的です。

身体症状
  • 乳房の張りや痛み
  • 下腹部の張り
  • 頭痛
  • 腰痛
  • 関節痛、筋肉痛
  • 体重の増加
  • 手足のむくみ
  • 肌あれ、ニキビ など
精神症状
  • イライラ感
  • 抑うつ
  • 不安感
  • 緊張感
  • 疲労感
  • 不眠
  • 無気力感
  • 判断力の低下 など

月経前症候群の原因

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月経前症候群の原因は、実はまだ完全には解明されていませんが、主には月経前の「ホルモンバランス」と「自律神経のバランス」が関係しているといわれています。

原因① ホルモンバランス

女性ホルモンである「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」は、生理周期に合わせて分泌量が変化します。排卵前には「エストロゲン」が多く分泌され、排卵後には「プロゲステロン」が分泌されます。そして「エストロゲン」と「プロゲステロン」は、それぞれ月経前に急激に減少するのです。

「エストロゲン」と「プロゲステロン」が減少すると、気持ちを落ち着かせる神経伝達物質の働きが悪くなります。こうしたホルモン分泌の変化が、月経前症候群の症状を引き起こしていると考えられています。

しかし月経前症候群を感じている女性と、症状がない女性では、これら2つの女性ホルモンの血中濃度に大きな差がないことがわかっています。そのため、月経前症候群の症状の個人差は「女性ホルモンの感受性」が関係している可能性があります。

原因② 自律神経のバランス

月経前症候群の原因は、ホルモンバランスのほかに、自律神経の乱れが関係していると考えられています。自律神経は、心身を活発にさせる「交感神経」と、心身をリラックスさせる「副交感神経」から成り立っています。

「交感神経」は主に、身体を動かす昼間に優位になり、血流を促進し、身体のエネルギーを高めます。それに対して「副交感神経」は、夜間など心身をリラックスさせるタイミングで優位になり、心臓の動きを緩やかに整えるのです。

月経前症候群の症状を抱えている人は、月経前に「交感神経」が活発になり「副交感神経」の働きが弱くなることがわかっています。そのため本来の自律神経のバランスが崩れ、心身に不調が生じる可能性があるのです。

ただし、月経前症候群の原因は、明確にはわかっていません。この他にも、ストレスや疲労が溜まっていると症状を感じやすくなる人や、原因が思い当たらなくても月によって症状の感じ方に差がある人もいます。

月経前症候群の症状の変化

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月経前症候群の発症時期は、主に10代後半~40代半ばとされていますが、年齢によって症状の感じ方が変化する傾向があります。一般的には、年齢を重ねるごとに、月経前症候群の症状は強くなっていくと考えられています。

また年齢によって、発症しやすい症状の種類も異なります。
20代では、気持ちが落ち込み、憂うつな気持ちになる傾向がありますが、30代以降はイライラ感が強くなり、また頭痛や腰痛、めまい、疲れやすさ、吐き気といった身体症状を感じる人も多くなります。

ただし、同年代でも出産経験の有無やライフスタイルの違いによって、月経前症候群の症状は異なることもあるので、人と比べすぎて悩むことのないように注意しましょう。

月経前症候群の対処法

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心身ともに、つらい症状が多い月経前症候群ですが、症状を感じたときは、どのように対処したらいいのでしょうか?

ここからは、月経前症候群の対処法と、症状を緩和させるコツを紹介します。

婦人科に相談する

月経前症候群の症状がひどく、日常生活にも支障があるようならば、まずは医療機関(婦人科)に相談してみましょう。婦人科では、問診と診察、内診、血液検査、超音波検査などを行います。

医師の診断結果に基づき、生活習慣の指導や服用薬(漢方薬や低用量ピルなど)の処方が行われます。

日々の食事を工夫する

医療機関の受診だけではなく、日々の生活習慣を見直すことでも、月経前症候群の症状を緩和し、上手に付き合っていく助けになります。そのひとつが、食事の見直しです。

月経前は食欲が増進して、つい食べ過ぎてしまう人も少なくありません。食べすぎが原因で、気持ちがさらにイライラして、症状を悪化させてしまうこともあります。

また、食後、急激に血糖値が上がり、その後急激に下がる状態は、心身にも負担がかかります。血糖値を上げにくい低GI食品を中心に、少量ずつを1日4~5回など小分けに食べるのがおすすめです。

また、覚醒作用のあるカフェイン入りの飲み物(コーヒーや紅茶、濃い緑茶、エナジードリンクなど)は、気持ちを高ぶらせてしまい、イライラ感を増長させる場合もあります。麦茶やハーブティーなど、ノンカフェインの飲み物で水分補給をし、情緒を整えるビタミンB6、カルシウム、マグネシウムを含む食品を摂取してみましょう。

月経前症候群の症状として、むくみが気になる人は、塩分やアルコールの摂取を控えることも大切です。

適度な運動を取り入れる

月経前症候群で気分が落ち込んでしまったり、身体のだるさを感じたりしているときは、ゆっくり休む以外に、軽い運動を取り入れるのもおすすめです。

室内でできるストレッチやヨガなど、身体をほぐして気持ちを落ち着かせる運動がいいでしょう。天気のいい日には、外に出て散歩をするのも、リフレッシュになります。

ただし、激しい運動は月経前症候群による頭痛や腰痛を悪化させる可能性があるため、避けましょう。

市販薬を活用する

月経前症候群による頭痛や腰痛、関節痛など身体の痛みには、市販の頭痛薬や鎮痛薬を活用するのもひとつの方法です。薬局で薬剤師に相談しながら、適切な商品を選びましょう。

月経前症候群の症状を記録する

月経前症候群の症状を、手帳などに記録しておくと、どのタイミングでどういった症状が出るのかを把握できます。

生理周期に合わせて、月経前症候群の症状が出るタイミングがわかれば、外出の予定を調整したり、市販薬を用意したりなど、心身の不調にも上手に対処できるでしょう。食事や運動の記録も付けておけば、ご自身の症状の緩和につながる方法がわかりやすくなります。

また婦人科を受診する際も、症状の記録があれば、診断の助けとなるでしょう。

月経前不快気分障害(PMMD)との違い

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月経前症候群に似ているものに「月経前不快気分障害(PMMD=Premenstrual Dysphoric Disorder)」があります。月経前不快気分障害とは、月経前症候群の症状のうち「イライラ感」「気分の落ち込み」「不安感」「怒りっぽい」などの精神症状が重症化した精神疾患のことです。

月経前不快気分障害になると、仕事や人間関係にも支障をきたす場合があります。
月経前不快気分障害の緩和には、適度な運動や心身をリラックスさせることが役立ちます。また医師の判断によっては、抗うつ薬や漢方薬による治療が行われるケースもあります。

まとめ

月経前症候群の症状は、月経の3~10日前くらいに始まり、月経開始とともに緩和していきます。
頭痛や腰痛、筋肉痛、関節痛、乳房の張りといった身体症状と、イライラ感や不安感、疲労感といった精神症状があり、多くの場合は複数の症状が同時に現れるのも特徴のひとつです。

月経前症候群の原因は、明確にはわかっていませんが、生理周期によるホルモンバランスの変化や自律神経の乱れが関係しているといわれています。

月経前症候群の症状でお悩みの方は、まずは婦人科に相談してみることをおすすめします。また食事や運動といった生活習慣を見直し、市販薬を上手に活用するのもいいでしょう。

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