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蕁麻疹の原因は?症状や対処法・予防法を解説!ストレスでも蕁麻疹が出るって本当?

蕁麻疹の原因は?症状や対処法・予防法を解説!ストレスでも蕁麻疹が出るって本当?-1

強いかゆみとともに皮膚に生じる蕁麻疹は、多くの人を悩ませる皮膚疾患です。命にかかわるケースは少ないですが、皮膚のかゆみやチクチクとした痛みによって、QOL(クオリティ オブ ライフ、生活の質)が低下してしまうため、適切な対処法と予防法を理解しておくことが大切です。

そこでこの記事では、蕁麻疹の症状や原因を詳しく解説するとともに、蕁麻疹の対処法や予防法についても紹介します。

蕁麻疹の症状

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蕁麻疹は、皮膚の一部が赤く盛り上がり(膨疹・ぼうしん)、皮膚の赤みや皮疹とともに、強いかゆみやチクチクとした痛みを伴う皮膚疾患です。蕁麻疹の症状は、一般的には数十分から数時間といった短時間で消えますが、中には半日~1日程度症状が続く場合もあります。

蕁麻疹の膨疹は、数mm程度の小さいものから、膨疹同士がくっついて広範囲が赤く腫れたような状態になるものまでさまざまです。

蕁麻疹が発症する仕組み

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蕁麻疹は、皮膚の血管が膨らみ、血液の中の「血漿(けっしょう)」という成分が周囲に染み出ている状態のことです。

蕁麻疹が発症する仕組みには、かゆみの原因物質でもある「ヒスタミン」が関係しています。何らかの原因で、皮膚の中にある「肥満細胞」が刺激されると、皮膚内では「ヒスタミン」が放出されます。

この「ヒスタミン」の作用によって、血管が拡張して「血漿」が周囲に溢れ出してしまうため、皮膚が赤く盛り上がった状態になります。また「ヒスタミン」によって知覚神経が刺激され、かゆみやチクチク・ピリピリとした痛みが生じるのです。

蕁麻疹の原因

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蕁麻疹は「ヒスタミン」の放出により生じますが、ヒスタミンの放出を引き起こす原因がわかっているものと、明確にはわからないものがあります。

毎日のように蕁麻疹が発症し、その症状が1か月以上続く「慢性蕁麻疹」の場合、原因がわからないことがほとんどです。それに対して、原因がはっきりしている蕁麻疹もあり、その代表的なものが下記の4種類です。

  • アレルギー性蕁麻疹
  • 物理性蕁麻疹
  • コリン性蕁麻疹
  • 感染症による蕁麻疹

アレルギー性蕁麻疹の原因

アレルギー性蕁麻疹とは、特定の食べ物や薬、植物、ほこり、花粉といったアレルゲンが原因となって発症する蕁麻疹です。アレルギー性蕁麻疹は、原因となるアレルゲンが体内に入ってから、数分~数時間程度で発症します。

アレルギー性蕁麻疹を引き起こす可能性があるものの例
食べ物 エビ、カニ、卵、乳製品、豚肉、牛肉、鶏肉、大豆、小麦、そば、など
食品添加物 人口色素、パラベンなどの防腐剤、など
抗生物質、非ステロイド性消炎鎮痛剤、咳止め、など
植物 イラクサ、ウルシ、など

物理性蕁麻疹の原因

物理性蕁麻疹とは、機械的擦過(皮膚をひっかくなどの刺激)や圧迫、温熱、寒冷、日光、振動などの物理的な刺激が原因となって生じる蕁麻疹です。

物理性蕁麻疹の中でも有名なのは、寒さや冷たさが原因で生じる「寒冷蕁麻疹」です。寒冷蕁麻疹は、寒さや冷たさの刺激によって、かゆみの原因物質「ヒスタミン」が大量に分泌されることで生じます。

寒冷蕁麻疹には、冷たいものに触れた一部分に生じる「局所性寒冷蕁麻疹」と、身体の冷えによって生じる「全身性寒冷蕁麻疹」の2種類があります。

コリン性蕁麻疹の原因

コリン性蕁麻疹とは、入浴後や運動後などの発汗が原因で生じる蕁麻疹です。発症のメカニズムは、まだ明らかにされていませんが、発汗を司る神経伝達物質「アセチルコリン」が関係していると考えられています。

蕁麻疹特有のかゆみ以外に、ピリピリとした痛みが出ることが特徴で、小児から20代までに多く見られる蕁麻疹です。

感染症による蕁麻疹

細菌やウイルスの感染によっても、蕁麻疹が生じるケースがあります。蕁麻疹の症状自体には発熱はありませんが、感染症による蕁麻疹の場合、37℃以上の発熱が見られるのが一般的です。

重症化すると呼吸困難や血圧の低下を引き起こすため、注意が必要です。

ストレスが原因で蕁麻疹が出ることもある?

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過度のストレスは、蕁麻疹の悪化につながると考えられていますが、ストレスそのものが蕁麻疹を引き起こしているわけではありません。

皮膚に対する刺激(温熱、寒冷、日光など)が原因で生じる物理性蕁麻疹は、一定の刺激の強さ(反応閾値・はんのういきち)を超えたときに症状が発生します。しかし、過度なストレスは、反応閾値を下げてしまうため、ちょっとした刺激でも蕁麻疹が出やすくなってしまうのです。

ただし、同じ原因でもストレスの度合いによって蕁麻疹が発症する場合と、しない場合があります。そのため、蕁麻疹にストレスが関係している場合は、原因を特定しにくくなってしまうのです。

蕁麻疹が出たときは、直前の行動や食事の内容を確認して、原因となるものを探るようにしましょう。ある程度、原因を特定できていれば、ストレスを感じている、体に疲労がたまっている、という場合は、その原因を避けることで蕁麻疹の発症や悪化を防ぐことができます。

蕁麻疹が出たときの対処法

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蕁麻疹が生じたときは、まずは皮膚科を受診するのをおすすめします。医師の診断に従い、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー薬などの処方薬を使用しましょう。

蕁麻疹の検査

アレルギー性蕁麻疹や物理性蕁麻疹の原因は、血液検査や皮膚を用いた検査で、ある程度特定することができます。原因を知っておくことは、蕁麻疹の予防にもつながります。

ただし、検査の結果、陽性になったものが全て蕁麻疹を引き起こすとは限りません。検査の結果とともに、症状や蕁麻疹が発症した際の行動などから総合的に判断します。

蕁麻疹のかゆみがひどい場合

強いかゆみが生じているときは、入浴を避けて患部を冷やすと効果的です。ただし、寒冷蕁麻疹の場合は、冷やすなどの寒冷刺激は避けましょう。また、患部を衣服が刺激すると、症状やかゆみが強くなる場合もあります。ゆったりとした服装で、静かに過ごしましょう。

小さなお子さんの場合、蕁麻疹のかゆみで皮膚をかき壊してしまうケースもあります。かき壊しを避けるためにも、早めに皮膚科を受診して、適切な処置を受けましょう。

発熱や関節痛などの症状がある場合

蕁麻疹で、発熱や関節痛といった症状が出ることはありません。これらの症状が蕁麻疹と一緒に出ている場合は、感染症や内蔵の病気の可能性もあります。
まずは、早期に皮膚科を受診し、医師の判断に従いましょう。

蕁麻疹の予防法

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蕁麻疹が出た際は、直前~数時間前までの行動を振り返り、原因になりそうなものがないかをチェックしましょう。また検査によって、原因を特定しておくのもひとつの方法です。蕁麻疹の原因に予測がついたら、なるべく原因となる行動を避けて過ごします。

しかし、蕁麻疹は原因がわからない場合も多くあります。その場合でも、次のような生活習慣の見直しを行うことで、蕁麻疹ができにくい身体づくりを目指せるでしょう。

  • ストレスや疲労を溜め込まない
  • 規則正しい睡眠を取る
  • 栄養バランスを意識した食生活を心がける

まとめ

皮膚の赤いふくらみと、かゆみ・チクチクとした痛みを伴う蕁麻疹ですが、その原因はアレルゲンや物理刺激、発汗、感染症などさまざまです。「たかが蕁麻疹」と侮らず、気になる症状が出た場合は、皮膚科を受診するのがいいでしょう。

蕁麻疹の原因は、検査や専門医の受診である程度特定も可能です。蕁麻疹を繰り返さないためにも、蕁麻疹につながる原因を知っておくことが大切です。

また過度のストレスや疲労は、蕁麻疹の悪化にも関係しています。ストレスを溜め込まず、規則正しい生活と栄養バランスに配慮した食事を心がけ、健康的な生活を意識しましょう。

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