生理痛を軽減して美容面を整えよう！生理中の過ごし方を解説

生理中は、肌が荒れたり生理痛が酷かったりして辛い思いをしている女性も多いでしょう。薬で一時的にしのいでいるけれど、なるべく薬には頼りたくないと思っていませんか。実は生理の悩みは、普段の過ごし方や食生活を見直すだけで改善できるケースもあります。

そこで今回は、生理痛を軽減して美容面を整えるための方法についてご紹介しましょう。生理前後になると美容面が気になるという女性は、ぜひ参考にしてみてください。

生理痛の原因とは

ほとんどの女性は、生理中に多少の痛みやお腹の張りを感じます。日常生活に支障が出ない軽い症状であれば、誰にでも起こるため心配いりません。
しかし酷い生理痛は、主に婦人科系の病気か普段の生活が原因になっている可能性があります。
例えば、それまでは痛みがなかったのに急に痛みが出てくる場合は、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が考えられるでしょう。
特定の病気がないのに生理痛がひどい場合は、不規則な生活やストレス、冷えなどが関連しています。

このように鎮痛剤が手放せない方や生理に関連する症状で日常生活に支障が出る方は、月経困難症の可能性が高いでしょう。
月経困難症は、生理が始まる前や当日から痛みが出ることが多く、治るまでの期間は人それぞれです。短い場合は1～2日、長い場合だと生理中ずっと痛みを感じます。

生理中に起こる美容面のトラブル

生理中は、女性ホルモンであるエストロゲン・プロゲステロンの影響で、肌荒れや乾燥肌などさまざまなトラブルが起こりやすくなります。ここでは、生理中に起きがちな美容面のトラブルについて解説しましょう。

ニキビができる

生理中は、皮脂の分泌が多くなりニキビやテカリが出やすくなります。生理前から生理中は、皮脂の分泌を促進する女性ホルモンのプロゲステロンが体内で多く出るためです。
過剰に分泌された皮脂は、毛穴に詰まりニキビや吹き出物を引き起こす原因になります。また、生理中のストレスによってさらに肌荒れしやすくなっているため、ニキビや吹き出物が悪化しやすいです。
その結果、生理中は痛みや赤みのある目立ったニキビや吹き出物ができやすいでしょう。

肌が乾燥する

生理中は、皮脂の分泌が増える一方で乾燥肌になりやすいのが特徴です。エストロゲンという女性ホルモンが、生理中に減少するため、肌が乾燥します。エストロゲンには、肌を整えて水分を保持する働きがあるため、分泌量が減ると肌内部に水分を保持できなくなるためです。
肌が乾燥して硬くなると、化粧ノリが悪くなるでしょう。さらに肌の表面を覆っている角質層も乾燥によって乱れるため、肌が敏感になりかゆみや赤みなどを引き起こします。

生理中のスキンケアのポイント

生理中の肌は、女性ホルモンの増減が原因で非常に敏感な状態です。そのため、普段と同じスキンケアでは、肌の状態が悪化する可能性があります。ここでは、生理中のスキンケアのポイントについてご紹介しましょう。

洗顔は顔をこすらない

生理中の洗顔は、とにかくダメージを避けて肌をこすらないことが大切です。
テカリや肌荒れがあると、汚れしっかり落とそうとしてゴシゴシこすったり何度も洗ったりしていませんか。実は、これらの洗顔方法はすべて肌に負担をかける方法のため、肌が敏感な生理中はNGです。汚れだけはなく、必要な皮脂や水分まで落としてしまい、さらなる肌トラブルの原因になります。
そこで、たっぷりの泡で優しく肌を撫でるように洗顔しましょう。指の腹で肌に触れるか触れないかくらいの力加減で、丁寧に洗います。洗顔が終わったらぬるま湯でしっかり洗顔料を洗い流しましょう。肌に洗顔料が残っていると、肌が荒れる原因になるため要注意です。

保湿は念入りにする

皮脂が多くても保湿は怠らないようにしましょう。保湿が足りない場合、肌を潤そうとさらに皮脂が分泌されることもあるためです。
普段よりも入念に保湿をおこなって、乾燥しないようにしましょう。
また生理中の敏感な肌には、普段の化粧水が合わないこともあります。その場合は、生理中に使う低刺激タイプやニキビ用の化粧水を準備するといいでしょう。
また、肌荒れがひどい場合、コットンではなく手で化粧水をつけることをおすすめします。コットンは刺激が強く、肌荒れの原因になるためです。手には雑菌が多く付いているため、肌に触る前にしっかり手を洗って清潔にすることがポイント。
このように刺激に注意しながら、しっかり保湿しましょう。

必要に応じて薬に頼る

スキンケアにプラスして、市販のニキビ薬を使うのも良い方法です。
しかし、生理中のニキビは、悪化しやすい状態のため、セルフケアで症状が進行したり改善しなかったりしたら皮膚科を受診しましょう。皮膚科では、塗り薬や内服薬など必要に応じて薬が処方されます。
ニキビが潰れると痕になるため、なるべく早い段階での治療が大切です。

生理中の過ごし方

ここでは、生理中の過ごし方について解説します。

しっかり睡眠を取る

生理中は、しっかり睡眠を取ることが大切です。遅い時間まで起きていたり寝不足の状態が続いたりすると、ホルモンバランスが乱れ体調不良につながるためです。
また睡眠中は、傷ついた肌を回復させる大切な時間でもあるため、肌荒れが気になる方はしっかり休みましょう。

痛みがひどいなら温める

生理痛がひどい方は、患部に温シップやカイロを貼って温めると効果的です。へその下か恥骨のあたりを温めるとよいでしょう。温シップと併せてラベンダーのアロマオイルを垂らすのもおすすめです。
夏であっても室内は冷房で体が冷えるため、冷え対策はしっかりおこないましょう。

お風呂に浸かって体を温める

お風呂にゆっくり浸かると、全身の血行が良くなり体が温まります。その結果、生理痛や肌荒れが改善し、リラックスできるでしょう。
しかし生理中は、経血でお湯が汚れるのを気にして湯船に浸からない女性も多いですよね。実は、湯船の中は水圧で経血が漏れにくくなっているため、湯船の中に経血が大量に流れることはありません。

生理中にNGな食べ物

生理中は、体がだるくイライラしやすいため、つい甘いものを食べたくなり女性も多いでしょう。しかし、生理中に甘いものを食べるのはＮＧです。
甘い食べ物は、ビタミンやミネラルを奪ってしまい体調が悪化しやすくなります。そこで甘いものを食べる場合は、黒砂糖やドライフルーツがよいでしょう。特にデーツは、冷え予防におすすめです。

ひどい吐き気や生理痛は要注意

生活習慣を見直したり、鎮痛剤を飲んだりしても改善されない場合は、婦人科を受診しましょう。単なる生理痛だと思っていたら、他の重大な婦人科系の病気かもしれません。
また30代を過ぎたら、健康管理のために年に1回の定期的な婦人科健診を受けることをおすすめします。何かしらの疾患があれば、早期発見し治療することが大切です。

生活を見直して生理痛を改善しよう

多少の生理痛は、多くの女性が抱える問題です。しかし、薬が手放せなかったり日常生活に支障が出たりする場合は、きちんと対応する必要があります。食生活や生活習慣の見直しなどセルフケアをして、生理痛を改善しましょう。
しかし婦人科系の疾患が疑われる場合は、早期発見・治療が非常に重要です。定期健診を受けて、自分の体をしっかり理解しましょう。