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COLUMN

花粉症による美容リスクを解説!肌荒れ対策や予防のポイントは?

花粉症による美容リスクを解説!肌荒れ対策やスキンケアのポイントは?-1

花粉の季節になると「目がかゆい」「くしゃみや鼻水が止まらない」など、目や鼻の症状に悩まされる人も多いはずです。しかし実は、花粉症には「肌荒れ」や「湿疹」といった皮膚の症状もあることをご存じでしたか?

この記事では、花粉症の原因や症状を詳しく解説するとともに、美容リスクも大きい花粉による肌荒れ(花粉皮膚炎)についても紹介します。花粉皮膚炎の対策方法や肌荒れが気になるときのスキンケアについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

花粉症とは

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花粉症はアレルギー性鼻炎のひとつで「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれています。
花粉症の原因は、スギやヒノキなどの植物の花粉です。日本では、代表的なスギやヒノキ以外にも、約60種類もの植物の花粉によって、花粉症が引き起こされるといわれています。

花粉症を引き起こす植物

スギ、ヒノキ など
シラカンバ、イネ など
ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ など
スギ など

花粉症の症状

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花粉症というと、くしゃみや鼻づまりを想像する人も多いですが、実は花粉症の症状はそれだけではありません。花粉症の症状は、大きく次の5つにわかれます。

  • 鼻の症状
  • 目の症状
  • 喉の症状
  • 皮膚の症状
  • その他の症状

花粉が鼻や目、喉などの粘膜に付着すると、身体が花粉を異物だと感じて排除しようとします。この反応が過剰に起こることで、花粉症ではさまざまな症状が起きるのです。
ここからは、花粉症の症状について、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

鼻の症状

花粉症の代表的な症状で、連続してくしゃみが出る、水のようにサラサラとした鼻水が止まらなくなる、鼻がつまる、などがあげられます。

風邪の症状でも、くしゃみや鼻水、鼻づまりが見られますが、風邪の場合は粘り気のある黄色い鼻水が出ることが、花粉症の症状との違いです。

目の症状

花粉症では、鼻の症状と合わせて、目の症状も多く見られます。目のかゆみやゴロゴロ感、充血、涙が出るなどが代表的な症状です。

喉の症状

花粉が喉の粘膜に付着することで、喉がかゆくなる、いがらっぽく感じるといった症状も見られます。また、乾いた咳が出たり、喘息のような症状が出たりするケースもあります。

皮膚の症状(花粉皮膚炎)

花粉症の主な症状は、身体の粘膜に花粉が付着することで生じますが、皮膚の表面に花粉が付着することで、肌荒れや肌のかゆみを引き起こす場合もあります。

その他の症状

花粉症では、頭痛や下痢、全身の倦怠感などを起こすケースもあります。また鼻や目、喉、皮膚の症状に伴いQOL(Quality of Life:生活の質)が低下して、集中力がなくなりボーッとしてしまう、イライラしてしまう、など気持ちが安定しないことも少なくありません。

花粉症による肌荒れ(花粉皮膚炎)の対策方法

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花粉による皮膚の症状は「花粉皮膚炎」と呼ばれており、中には鼻や目、喉の症状はないのに、花粉皮膚炎だけを起こしてしまう人もいます。花粉皮膚炎を起こしてしまうと、肌のバリア機能が低下してしまい、そのほかの刺激にも敏感になり肌荒れがひどくなってしまうケースもあるので注意が必要です。

そこでここからは、花粉皮膚炎の予防・対策方法について詳しく紹介します。

肌が花粉に触れないように注意

まずは、肌が花粉に触れないようにブロックすることが大切です。

花粉症用の眼鏡やマスクを着用し、ストールで首元を覆う、などの対策が効果的です。また肌に保護膜をつくる「花粉ブロックスプレー」や、花粉や微粒子の付着を妨げるファンデーションなどを活用するのもいいでしょう。

帰宅後はすぐに花粉を落とす

外出から帰宅したら、家に入る前に服に付着した花粉を払い落とします。帰宅後は洋服を着替えて、クレンジングと洗顔で顔に付着した花粉を洗い流しましょう。

花粉は髪にも付着します。可能であれば、シャワーを浴びて、全身に花粉を洗い流すことがおすすめです。

敏感肌用の化粧品で保湿ケア

花粉皮膚炎の症状が出ている場合は、肌のバリア機能が低下しているため、刺激に対して敏感になりがちです。敏感肌用や低刺激性のスキンケアアイテムでていねいに保湿して、肌のバリア機能を整えましょう。

腸内環境の改善

肌のバリア機能は、腸内環境とも深い関わりがあるといわれています。肌のバリア機能が低下してしまう「花粉皮膚炎」の対策には、腸内環境を整えることも大切です。

発酵食品や食物繊維が含まれる食品を摂取する、善玉菌が含まれるサプリメントを活用する、などの方法で積極的に腸内環境を整えましょう。

肌荒れがひどい場合は皮膚科を受診

花粉皮膚炎による肌荒れやピリピリ感がひどい場合は、市販の化粧品の使用を中止して、皮膚科を受診しましょう。

皮膚科では、症状に合わせて抗アレルギー薬や保湿剤が処方されます。また日々のスキンケアについても、医師の指導に従って行いましょう。

花粉症の治療方法

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「花粉の季節が過ぎるまで、我慢するしかない」と思いがちな花粉症ですが、実は適切な治療で、症状を緩和・改善することが可能です。花粉症の治療のためには、まずは耳鼻科や皮膚科などの専門医を受診し、適切な問診や検査を受けましょう。

その上で、次の2つの治療方法を医師の判断に基づき検討しましょう。

対症療法

対症療法とは、疾患の症状に応じた処置を行う治療方法です。

花粉症の対処慮法では、第二世代抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、化学伝達物質遊離抑制薬などの内服薬や点鼻薬、点眼薬、鼻噴霧用ステロイド薬、点眼ステロイド薬を組み合わせた投薬治療が一般的です。

症状 薬の種類
鼻づまり
  • 抗ロイコトリエン薬
  • 鼻噴霧用ステロイド薬
くしゃみ、鼻水
  • 抗ヒスタミン薬
  • 化学伝達物質遊離抑制薬
重度の鼻づまり
  • 点鼻用血管収縮薬
  • 経口ステロイド薬

対症療法は、薬の作用で花粉症の症状を緩和し、QOLの低下を和らげることを目的としています。これらの薬を用いた治療により、花粉が多い年でも5~6割の方が、ほとんど花粉症の症状を感じることなく過ごせることがわかっています。

根治療法

根治療法とは、疾患の完全治癒を目指して、原因を取り除くことを目的とした治療方法です。花粉症の根治療法としては、舌下免疫療法やアレルゲン免疫療法があげられます。

どちらの治療方法も、花粉の抽出液やエキスを、少量ずつ体内に入れて、花粉抗原に対して防御する免疫を獲得させる方法です。

舌下免疫療法では、毎日自分で花粉エキスを舌下に含んで、2分間そのままにしたあと、飲み込みます。アレルゲン免疫療法では、花粉の抽出液を低濃度から注射により体内に入れて、徐々に濃度を上げて注射をしていきます。
舌下免疫療法は、アレルゲン免疫療法に比べるとアナフラキシーショックが少ないといったメリットもありますが、ご自身で自宅で治療を行う必要があり、治療法についての理解が不可欠です。

対症療法、根治療法のいずれにしても、かならず専門医を受診して、適切な問診と検査を受けたうえで、医師の診断に基づいて治療を進めましょう。

まとめ

花粉症は、スギやヒノキといった植物の花粉が、粘膜や皮膚に付着することで症状が現れます。くしゃみや鼻水、鼻づまりといった一般的に知られている症状のほかに、肌荒れや肌のピリピリ感(花粉皮膚炎)、頭痛、下痢、集中力の低下、イライラ感など、症状は多岐にわたります。

美容リスクも高い花粉皮膚炎は、日々の対策で症状を緩和することも可能です。また花粉症は適切な処置で、症状をやわらげることもできるため、まずは専門医を受診してみましょう。

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